おすすめのヘアアイロン温度|美容師が教えるなるべく傷まない使い方

こんにちは!

「快髪サークル」を運営しているNOR(ノル)です。

 

コテやストレートアイロンを自宅で愛用している人も多いと思いますが、「温度設定」で悩まれた経験はありませんか?

 

なんとなくで設定している人はぜひイメージしてみて下さい!

 

「お風呂の温度が10℃違ったらいかがでしょうか?」

 

NOR
この違いはかなり大きいよね!

 

髪の毛には痛みなどの感覚がないので、温度の設定もついついテキトーになりがちです・・・

 

しかし、髪の毛のダメージを考えれば温度が重要なことは言うまでもありません。

 

この機会に自分に合った温度の目安を把握しておきましょう!

 

ヘアアイロンによるダメージ

 

髪の毛は摩擦や熱に弱いので、コテやストレートアイロンを使用するたびに、ダメージは確実に蓄積されています。

 

使用する頻度が多い人ほど要注意です!

 

まずはヘアアイロンによるダメージについて簡単に頭に入れておきましょう。

 

・タンパク質の熱変性

 

「タンパク質の熱変性とは」髪の毛の主成分であるタンパク質が、熱によって固まってしまうダメージのこと。

 

NOR
例えるなら、生卵を熱すると固まるのと同じ感じだね!

 

(タンパク質の熱変性が起きると)

  • 髪の毛の柔軟性がなくなり硬くなる。
  • 至る所にダメージホール(空洞)ができ、パサつきや切れ毛が多くなる。
  • カラーやパーマが思った通りにいかない。

 

コテやストレートアイロンの温度が高ければ高いほど、タンパク質の熱変性が起きやすいのは言うまでもありません。

 

・キューティクルの損傷

 

キューティクルはうろこ状に重なり、髪の毛の表面をおおっている部分です。

 

髪の毛のキューティクル

 

キューティクルは非常にデリケートなので、外部からの刺激で簡単に傷ついたり、剥がれたりしてしまいます。

 

(キューティクルが損傷すると)

  • ツヤがなくなり、指通りも悪くなる。
  • 内部の成分や水分が流出して、ダメージホールができる。
  • 色落ちしやすくなる。

 

キューティクルの損傷においても、コテやストレートアイロンの温度は重要です!

 

NOR
ちなみに、キューティクルでも熱変性は起きるからそこも1つのポイントだね!

 

ヘアアイロンをする前のルール

 

コテやストレートアイロンは、熱と脱水効果を利用してカールやストレートを形作っています。

 

コテ&ストレートアイロン=熱+脱水効果

 

ただし、髪の毛が濡れている状態でコテやストレートアイロンを使用するのは危険です!

 

・乾かしてからがマストな理由

 

髪の毛の表面にあるキューティクルは、濡れると開く性質があります。

 

乾いた髪と濡れた髪のキューティクルの比較

 

当然キューティクルが開いた状態では、摩擦によって傷ついたり、剥がれたりしやすくなります。

 

NOR
濡れたまま寝るのはよくないと言われる理由の1つでもあるよ!

 

それから、髪の毛が濡れているとタンパク質の熱変性も起きやすくなります。

 

(髪の毛の熱変性が始まる温度の目安)

  • 乾いた状態で130℃〜
  • 濡れた状態では60℃〜

 

髪の毛は濡れることで更にデリケートになり、摩擦や熱に弱くなるので、ヘアアイロンの使用は乾かしてからがマストだと言えます。

 

ここで1つの矛盾が生じます。

 

コテ&ストレートアイロン=熱+脱水効果

 

「乾かしたら脱水効果がなくなるのでは?」と疑問に感じた方は鋭いです!

 

実は、髪の毛は乾いている状態でも水分が保持されています(髪の毛が健康な人の場合は12%程度)。

この中の数%を熱で飛ばすことによって、カールやストレートを形作っています。

ですので、安心して乾かしてください。

 

ただし・・・

 

乾かし過ぎはNGです!

 

・乾かし過ぎはNG!?

 

髪の毛の水分量が減れば減るほど、必要な熱量は増える関係にあります。

 

髪の毛の水分量とアイロンの温度の関係

 

NOR
カラッカラに乾かすと、コテやストレートアイロンの温度を無駄に高くする必要があるってことだね!

 

「乾かし過ぎない程度にしっかり乾かす」

 

これが鉄則です。

ここに関しては感覚なので言語化するのが難しいところではありますが、「ある程度乾かした時点で冷風を当て、冷たくならなければOKです!」

 

ヘアアイロンの温度の目安

 

「乾かし過ぎない程度にしっかり乾かす」

 

この状態ができたら、いよいよコテやストレートアイロンの温度設定です!

 

・美容師と一般の方の温度設定の違い

 

美容師が営業でコテやストレートアイロンを使用する場合、温度が比較的高めのケースが多いです。

 

NOR
美容師によっても変わるよ!

 

温度設定を高くする理由は、操作に慣れているのでスピーディーにできる(時短)からです。

 

一方で、一般の方は美容師ほど慣れていないので、高温での使用は避けた方が賢明です。

 

もちろん、一般の方でも操作が上手な人はたくさんいます。

それでも、自宅で定期的にコテやストレートアイロンを使用する場合は温度設定に配慮すべきです。

 

NOR
まずはこのことを頭に入れておこう!

 

・ストレートアイロン

 

ストレートアイロンの温度設定の理想(140℃〜160℃)

 

低い温度からスタートして、自分に合った温度を探すことが大切です。

 

(うまくいかない場合のコツ)

  • ストレートアイロンを通すスピードを少しだけゆっくりにしてみる
  • ストレートアイロンを通す毛束の分量を少なくしてみる

 

これだけでもだいぶ変わります。

 

それから、ストレートアイロンを通す「1回目」を意識してみてください。

 

NOR
何度も通すのは非効率的だよ!

 

「1回目を意識して、通すのは多くても2回まで!」がオススメです。

 

上記のやり方でもうまくいかない方は(160℃〜180℃)の間でコントロールしましょう!

MAXでも180℃です。

 

NOR
ちなみに、180℃はコロッケやとんかつなどの揚げ物をするときの温度と一緒だよ!

 

180℃より高温での使用は、普段使いでは特に無謀なのでやめておきましょう。

 

・コテ

 

一般的に、コテは1ヶ所に熱を当てる時間が長いので、ストレートアイロンよりも温度をやや低めにする方が理にかなっています。

しかし、温度を低くし過ぎてコテを何度も通すようでは本末転倒です。

 

きちんと自分に合った温度を探しましょう!

 

コテの温度設定の理想(140℃〜160℃)

 

(うまくいかない場合のコツ)

  • 巻きやすい髪の量を意識する
  • 髪が冷めるまで触らない

 

NOR
冷める前に触るとダレやすくなるよ!

 

上記のやり方でもうまくいかない方は(160℃〜180℃)の間でコントロールしましょう!

 

※再度言わせていただきますが、180℃はコロッケやとんかつなどの揚げ物をするときの温度と一緒です※

間違えても180℃より高温では使用しないようにしましょう。

 

補足になりますが、1回でうまくカールがつかないこともありますよね?

その時は、少し時間をおいてから巻き直してみてください!

 

NOR
コテやストレートアイロンを髪に当てると、冷えた髪に熱を奪われてプレート表面の温度が低下。そのリカバリーに少し時間がかかるためだよ!

 

もちろん、コテやストレートアイロンの性能にもよりますが、これでうまくいくこともあるのでトライしてみる価値はあります。

 

まとめ

 

ヘアアイロンの「温度設定」は大切な要素の1つですが、重要なのは「髪の毛の温度」ということを忘れてはいけません!

このことを意識できるようになると、コテやストレートアイロンの操作が格段に上手になります。

 

同じ温度設定でも↓↓↓

 

  1. ゆっくり通すか
  2. 素早く通すか

 

これだけで「髪の毛に伝わる温度」は全然違ってきますよね!

どちらがいいというわけではなく、要は「温度」とのバランスです。

 

NOR
自分の操作の「クセ」を意識しながら、自分に合った温度の目安を見つけることが大切だよ!
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