申し遅れましたが、私「快髪サークル」を運営しているNOR(ノル)と申します。
美容師をしていると、先ほどのような会話ってよくあるんですよね・・・
頻度で例えるなら、足の小指を家具にぶつけるくらいの頻度であります!!!
まぁまぁ多いですよね?笑
その度に(良かれと思ってやってることを、ほぼ無意味ですよ!とは言いにくいなぁ・・・)と心の中で葛藤しているのはここだけの秘密。
このモヤモヤを晴らすべく、筆をとっている次第です。
はじめにお伝えしたいのは、育毛剤で髪の毛が生えると勘違いしているケースがめちゃくちゃ多いということです。
薄毛対策を始めるなら、まずは「育毛剤」と「発毛剤」があるということを認識しておく必要があります。
そして、それぞれの違いを理解すること。
その上で自分に合った対処法を知ることが重要です。
間違った対処法はお金と労力の無駄遣いでしかありません!
良かれと思ってやってることがお金と労力の無駄遣いって悲し過ぎますよね?
この記事では、育毛剤、発毛剤のどちらが自分に合っているのかが分かるので、初心者の人には絶対におさえてほしい内容となっています。
美容師という職業柄、普段は言葉をオブラートに包むように心がけているので心苦しいですが、ここではハッキリ言わせてください。
①育毛剤と発毛剤の法律から見た違い
育毛剤と発毛剤は、よく混同されてしまいがちです。
しかし、薬機法(旧薬事法)でもその分類がハッキリと分けられています。
育毛剤は、悩みの予防や現状の維持に使われる「医薬部外品」=厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定濃度で配合されているもの。
発毛剤は、疾患や症状を治療・改善する「医薬品」=厚生労働省が有効成分の効果を認めたもの。
育毛剤 | 発毛剤 | |
---|---|---|
【分類】 | 医薬部外品 | 医薬品 |
【目的】 | 予防・維持 | 治療・改善 |
一般的に、有効性の高さは「医薬部外品」<「医薬品」と考えるのが基本です。
②育毛剤と発毛剤の効果
育毛剤と発毛剤の大きな違いは「ミノキシジル」という成分の有無です。
ミノキシジルは、日本で唯一「髪を生やす成分」の外用薬として厚生労働省に認可されています。
代表的なAGA(男性型脱毛症)治療薬のひとつです。
ちなみに、現在では薄毛の症状に悩む男性のほとんど(90%以上)がAGAであるとも言われています。
(AGAについて詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください)
ハガくん最近おでこが広くなってきたような・・・NOR実は私もです!年々生え際が後退してる気がしてなりません。ちなみにハガくんはおいくつでしたっけ?ハガくん言ってもまだ32歳です[…]
育毛剤は「今生えている髪の毛」にアプローチするものです。
ミノキシジルは配合されていませんが、頭皮環境を整え、抜け毛を防ぐ役割があります。
一方で発毛剤はミノキシジルが配合されており、新しい毛髪を増やす発毛効果が認められています。
「発毛剤」は薄毛を「治療・改善」
③育毛剤と発毛剤はそれぞれどんな人におすすめ?
- 健常な人でゆくゆくの為に対策をとりたい人は育毛剤で十分。
- 何かしらの自覚症状がある人は発毛剤。
ちなみに、日本人男性の3人に1人がAGA(男性型脱毛症)だと言われています。
(割合は20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40%以上)
一方で、額の生え際が後退してきた、頭頂部があきらかに薄くなってきたなど、すでに何かしらの自覚症状がある人は発毛剤がおすすめです◎
(※)AGAの根本的な原因を考えれば、通院して医師の指示に従うことがベストです。
しかし、「まだそこまでする勇気がない」という人は、しばらく市販の発毛剤を使用して様子を見るのもありだと思います。
まとめ
①法律から見た違い
- 育毛剤は、悩みの予防や現状の維持に使われる「医薬部外品」
- 発毛剤は、疾患や症状を治療・改善する「医薬品」
②育毛剤と発毛剤の大きな違いは「ミノキシジル」の有無
- 育毛剤は「今生えている髪の毛」にアプローチするもの。ミノキシジルは配合されていないが、頭皮環境を整え、抜け毛を防ぐ役割がある。
- 発毛剤はミノキシジルが配合されており、新しい毛髪を増やす発毛効果が認められている。
③どんな人におすすめか
- 健常な人でゆくゆくの為に対策をとりたい人は育毛剤で十分。
- 何かしらの自覚症状がある人は発毛剤。
最後に一つ注意して頂きたいのは、育毛剤も発毛剤も、「清潔な頭皮に使用することで効果を発揮する!」ということです。
これは、清潔な頭皮の方が成分を経皮吸収しやすい為です。
育毛剤や発毛剤と合わせて、正しいシャンプーも心がけましょう。