こんにちは!
「快髪サークル(KAIHATSU-Circle)」を運営しているNOR(ノル)と申します。
突然ですが、「選択のパラドックス」という言葉をご存知でしょうか?
「お客様が美容室を選ぶ際も、選択のパラドックスが起こっているのではないか?」とNORは考えています。
美容室があまりにも多過ぎて決断疲れをしてしまい、その結果「いつも行ってるところでいいや・・・」などとネガティブになってしまっては残念です。
快髪サークルでは、一般の人が美容室を選ぶ際に起こる、選択のパラドックスを回避する手助けとなるような情報も発信しています。
美容業界では、近年新しいプライス(低価格設定)の美容室が増加し、価格競争が激化しています。
美容室の施術価格の2極化が進んでいる現状を踏まえて、本記事では「有名美容室」と「安い美容室」の技術とサービスの違いを徹底比較していきます。
- 適正価格(または高価格)でサービスを提供する美容室
- 低価格でサービスを提供する美容室
※本記事では、価格設定が両極端な「有名美容室(高価格)」と「安い美容室」をテーマにしています※
有名美容室(高価格)
有名美容室に明確な定義があるわけではありませんが、一般的な美容室と比較すると「客層」や「仕事の幅」、そして「価格設定」が大きく異なります。
「客層」
- 髪型に人一倍こだわりがある人
- 有名人
- 富裕層の人
「仕事の幅」
- 一般的なサロンワーク
- TVや雑誌
- 業界誌
- 同業者向けのセミナー
「価格設定」
- 高価格
・メリット
ブランド力
有名美容室はブランド力が強いです。
ブランド力は「安心感」や「満足感」に繋がります。
働いているスタッフもお店のブランド力に誇りをもっている人が多いので、美容師としての意識が高いところも有名美容室の特徴です。
トレンド力
有名美容室はヘアスタイルにおける最先端のトレンド発信地です。
トレンドに敏感な美容師さんが数多く働いていることが前提にありますが、「トレンドを生み出す環境が整っている」ことも大きいです。
- メーカーやディーラーさん、メディアに強いコネクションがある。
- お店の名前や美容師としての知名度が高いので、全国の美容師さんに影響力が強い。
最新のトレンドをいち早く取り入れたい人には間違いなくオススメです!
・デメリット
高価格
一美容師としては支持したいところではありますが、現在の消費者ニーズを考えると高価格設定は大きなデメリットと言えます。
ただし、高価格設定でありながら需要が高いという事実も忘れてはいけません。
敷居が高い
一般的な美容室と比べると、華やかなので敷居が高いイメージは否めません。
美容室の雰囲気が苦手な人には少しハードルが高いように感じます・・・
売れっ子スタイリストは忙しい
最初から最後まで1人に担当してほしい人にはオススメできません。
有名美容室の売れっ子スタイリストともなれば、顧客の人数も桁違いです!
任せられる仕事は他のスタッフに任せることも少なくありません。
安い美容室
低価格の美容室は技術が下手というイメージを持たれている人も多いのではないでしょうか?
低価格の美容室は回転率が命です。
その分、数をこなしているので「手慣れ」という点ではとても優れていると思います。
単に安かろう悪かろうとは言えません。
・メリット
低価格
ここは当たり前ですが、低価格設定は間違いなく1番のメリットになります。
使用している薬剤が悪いわけではない
「低価格の美容室は使用してる薬剤も悪そう・・・」
と考えている人も多いのではないでしょうか?
ここに関しては、一般的な美容室と比べてもそこまでの大差はないと思います。
ただし、有名美容室は様々なメーカーさんとの取引きがある関係もあり、一般的な規模の美容室と比べても幅広い商品を取り扱っています。
そこと比べてしまうとやはり見劣りしてしまうのは事実です・・・
しかし、決して使用している薬剤自体が悪いわけではないので、そこは安心して頂いて大丈夫だと思います。
・デメリット
時間
回転率を意識するということは、単純にお客様1人にかけられる時間が短くなるということです。
早いということはメリットにもなりますが、場合によっては大きなデメリットにもなります。
時間を削ることで妥協しなければならない点が必ず出てくるからです。
一般的な美容室と比べて技術が雑に感じたり、サービスの質が劣るのはその為です。
技術レベルの差が激しい
一般的な美容室でもある話ですが、担当する美容師さんによって技術レベルの差が激しいのは事実だと思います。
この件に関しては指名できれば何の問題もありませんが、低価格の美容室では指名制ではない場合も多いです。
モチベーションが低い
有名美容室と比べると、働いている美容室に対する愛着や、美容師としてのプライドは圧倒的に少ないように感じます。
もちろん個人差はあると思うので、それが技術レベルの差に繋がっているところもあるのではないでしょうか。
モチベーションの低さは顧客満足度が下がる要因にもなってしまうので、大きなデメリットだと言えます。
まとめ
消費者ニーズを考えると「価格」が重要な要素であることは紛れもない事実です。
しかし、必ずメリットとデメリットがあることを忘れてはいけません。
大事なのは美容室に「何を求めるか」です。
美容師目線で話しますと、価格を下げるよりも技術クオリティーやサービスの向上に時間を費やし、ブランド価値を高めるようになっていくのが理想的だと考えています。
なぜなら、このまま価格競争が激化すればするほど、日本の美容業界のレベルは下がると考えているからです。